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魔轟三鉄傑のあゆみ①【苛烈なる対峙の章】

ゴールデンウィークに突入します!

魔轟使いと虎猫のウィズでは、ブログのタイトル通り、魔轟三鉄傑のキャラを意識して使っています。

吾輩とかな。

吾輩とかな。

そのため、魔轟三鉄傑のストーリーをゴールデンウィーク期間中に振り返ることにしました!

MEMO
4/27(土)~毎朝8:00に魔轟三鉄傑のストーリーを1話ずつ公開していきます!

吾輩たちの活躍をとくとご覧あれ!!

ぞばばばばばばばー!

 

 

魔轟三鉄傑のあゆみ①【苛烈なる対峙の章】

己の魔力に姿を与え、具現化させる異界--
その奥深き山中にて、いずれ劣らぬ魔力を秘めた猛者が対峙していた……。

破ってあげる……。

幾多の強者を破り、<煉獄華>と恐れられている武術家--リエン。

爆ぜ散るがいい!!

数多の術理を修め、邪術外法にさえ通じるという魔道士--ダムザ。

イマジネイティブ☆ロックオン!
ガトリン・チャンバー、スタンバーイ!

つやめく翼は天使の証(自称)、ざっくりときめきレジェンドナース--ガトリン!!

誰だ!!!

誰だ!!!

ガトリンですよ?
ざっくりときめきレジェンドナースの。

ひとっかけらもわかんないんだけど。

ガトリンとやら。
どうやら、内なる魔力の具現を以って、不思議な器具を使うようだが--

今やこの地は、我ら決戦の死地なり。
命が惜しくば、即刻退散するがよい!!

わたくし、具合の悪そうな方を見つけては、強制治療する旅をしてまして~。

聞いて?

それで、顔色の悪いあなたを見かけましたので、ぜひ治させていただこうかなー、と!

いや、これは、大魔術の負荷に耐えるため、魔力の具現化で肉体を強化した結果であって--

イマジネイティブ☆ロックオン!
ガトリン・チャンバー、ヘルファイアー!!

巨大な注射器(?)から、すさまじい勢いで謎の液体が高速連射出され、ふたりを襲う!!

ギャー!!

ギャー!!

ちょっと何マジ聞いてないんだけど!!
なんであたしまで巻き込まれるわけ!?

そんなことを言っている場合か!
とにかく逃げるぞ、<煉獄蛾>!

誰が<蛾>よ!
<華>だっつーのー!!

ぞばばばばばばばー!!

……世の中ってさ。

うむ。

なんつーか……広いわよね……。

ガトリンの目から逃れて、岩陰に隠れたまま--
ふたりは、こそこそ会話を交わす。

その間……逃げたふたりを見失ったガトリンが、得物の銃口から謎めいた薬を連射している。

うむ……魔力を具現化しうるということは、イメージ次第でなんでもありということだからな。

それにしたってありゃないでしょーよ。
何よアレ。
さらっとすごい魔力してんだけど。

我らに匹敵するほどの魔力……あの連射はうかつに浴びるわけにはいかんぞ……。

言って、ダムザが岩に手をかけると……、もろくなっていたその部分が、崩れてしまった。

--ぞばっ!?

ガトリンの連射が岩へと殺到--
ふたりは、あわてて岩陰から跳びのいた。

ちらりと岩に目をやると、謎の薬を受けた部分が融けて、無惨な穴をさらしている……。

そこにいたぞばか…。

語尾ッ!?

患者さんは、おとなしくしててください。
お薬浴びたら、すこんと一発リフレッシュできますから!

あの。岩。穴。

あ、ちょっと岩を溶かす成分が混じってますけど、人体には無害ですんで。
ええ。

信じない!!

誰も信じないなんて、そんな悲しいこと言わないでくださいよ!!

あんたを信じないって言ってんの!!

かたくなハートは溶かすに限る!
ガトリン・チャンバー、ゴートゥーヘル!!

ほらだってそういうこと言うー!!

結局。

リエンとダムザは、ガトリンの“お薬”を受け、びしょ濡れとなったのだった……。

うわー、これマジ強制的に元気出るー……。

ちゃんとイマジナリー調合してますから。
でも、ダムザさんの顔色は治りませんねー?

だからな?
これは魔力の具現化によって肉体を強化した結果、こういう見た目なだけでな……?

あーあ。
仕合どころじゃなくなっちゃった。

仕合?
ケンカじゃなかったんですか?

あたし、武術家だから。
各地の強者と仕合して、そんで武の腕を磨いてるわけ。

へぇー。
変わってますね!

あんたが言う?

わしは、恐るべき魔力を持った女が村人や武人を襲っておると聞き、こらしめようと思うてな--
オトリとなって山をうろついていたところ、<獄煉蛾>と遭遇し、すわこやつか、と……。

<華>だっつの!
だいたい、何よそのウワサ!
手合わせは申し込むけど、襲うとかしてないし!

だが、村人はおろか、武人たちさえひとひねりにするほどの魔力を持つ女となると、そうそう……。

ふたりの視線が、ひとりに集中。

ぞば?

(こやつだ……)

(絶対こやつだ……)

ともかく、話はわかりました。
これも、何かのデスティニー。
わたくしたちで、その女の人をこらしめようじゃないですか!

ええー……。

ええー……。

山に、黄昏が墜ちてゆく。

これが、のちの世に<魔轟三鉄傑>と呼ばれる三人の出会いだと、歴史書には刻まれているが……。

あてにしないほうがいいかもしれない。

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